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奥能登の豊かな自然の中で日々の徒然を認めています


by kaizouin
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仏弟子の告白 4

 店主が、高校、大学の頃、ヨーロッパから中近東、インド、東南アジアを経由して、極東の日本に渡ってきた欧米人が、京都にたむろしていました。物価が安く、麻薬が容易に手に入るアジアで、民芸品や麻薬を安価で手に入れ、それをヨーロッパで売り捌く、、、それをまた旅の資金にあてアジアへ、、、という。

仏弟子の告白 4_a0072808_16283565.jpg また、京都に部屋を借り、日本の文化や“禅”を学んでいる方もいました。

 そんな方々の中には、ターバンを巻き、髭をたくわえた白人や色鮮やかな衣(ころも)を身に付けた白人がいました。彼らは、自称ヨガの行者、自称仏教徒ということでした。

 彼らと話していると、二言目には「メディテーション」「メディテーション」と発しておりました。“禅”と言った方が、日本人には馴染みがあると思います。仏教用語で“三昧”(サマーディ)の事です。

 日本人であれば“禅”とは心を“無”にするという事は知っていると思います。しかし、彼らの言う「メディテーション」とは、、、

 「俺がメディテーションを始めると、UFOがやってきて、光線を発して、、、」等と言うことを英語で言っていました。あまり、よく理解できませんでしたが、、、 また、禅寺に通っていたアメリカ人の友人は、「気持ち良くメディテーションしていると叩かれる!“禅”は駄目だっ!」と、、、

 「うん?、、、何それっ!ちょっと違うんじゃないの?」

 こいつら、本当に東洋を知ろう、学ぼうとしているの? 中には、本気で東洋の思想や日本の文化を学んでいる方もいました。しかし、物価の安い東洋で、遊び、麻薬におぼれ、オリエンタルムードに浸るだけ、、、という方も多かったのも事実です。

 東洋へ、東洋思想へ、インドへと導いてくれた、ヒッピー、フラワーピィープルという文化に、幻滅を覚えた瞬間です。

 こんな奴らと一緒になりたくない!しっかり、インドに就いて勉強したい!と思いました。では、どうするか? 仏教の経典や、インド哲学の聖典が書かれた言語、サンスクリット語を学ぼうと思いました。
by kaizouin | 2007-11-21 16:31 | 仏弟子の告白